DASHBOARD CONFESSIONAL


道玄坂のラブホ通り。カップルの合間を縫ってO-EASTへ。エモい。
去年発売されたアルバムがビルボード2位を記録するなど絶好調の、ダッシュボード・コンフェッショナルのライブを見るためだ。

2日間の予定だった東京公演が1日の短縮されるなど、チケットの売れ行きがイマイチなのではと不安に思っていたが、その不安は的中した。開演時間の10分前くらいに会場内へと入ったが、ガラガラ。閑古鳥。インフルエンザもびっくり。とてもビルボード2位アーティストの来日公演とは思えない有様。
外国人のお客が結構来ていたが、「ダッシュボードのライブがこんな小さいとこで見られるなんて、ありえねえよ。しかもガラガラだし。まあでもある意味ラッキーではあるな。ファッキン・グレート・ジャパニーズコウエーン」とか言ってんじゃないかと想像してしまうほど。さすがに開演間近にはそれなりに埋まるくらいにはなったが・・・なぜにあまし客が入らないのだろうか。

などと思ったりしたりしなかったり、カシスワインなんとかを飲みつつまったりとすること10数分。照明が落ち、クリスが登場。
VAGRANTのバンド連れて来てくれねえのかよ!なん一1瞬思ったが、クリスの歌声を聴いた瞬間に反省。
1曲目は弾き語りで"THE BRILLIANT DANCE"だったが、歌声はCDで聴く以上に美しく、力強い。そして上手い。いきなり感動で胸がジーンとしちまいましたよ。

やはり本場ほどの「大合唱」は起きなかったが、それでもクリスは満面の笑み。
気を悪くするんじゃ・・・と心配していたが、全く気にしてなかったみたいだ。ナイスガイ。そして間近で見ると、マジでハンサム。
ジーンズにグレイのシャツ、そこから赤いTシャツが覗くという服装に、ポマードで固めた7:3わけという予想通りのチョイダサファッションだったが、それをもイケてるように感じさせるほどのかっこよさ。冗談抜きで俳優になれるんじゃないだろうか。2曲目の"SWISS ARMY ROMANSE"からはバンドメンバーも登場したが、そのむさ苦しいルックスとの対比も相まって、ルックスの良さが引き立っていた気もする。とにかく、かっこ良し、性格良し、歌良しで・・・女だったら惚れてるかも。いや、男でも惚れそう。

それはさておき内容は、2ndと3rdからベストと言えるような選曲で、「やって欲しいなあ」と思っていた曲はほとんど全てやってくれた。アンコール含め2時間くらい、たっぷりとダッショボード・コンフェッショナルを堪能することが出来た。そういう意味では、オープニングなしで良かったかもしれない。

そんななかで俺が思うハイライトは"SCREAMING INFIDELITIES"。彼らの代表曲の1つだが、サビの「YOUR HAIR ITS EVERYWHERE〜」の部分で合唱が起き、この日で唯一、クリスが歌を観客に任せたのですよ。本国とは違ってほとんど合唱がないため、クリスは全部自分で歌っていたんですが、そのフレーズだけは自分で歌わず、観客の合唱に委ねてくれたんです!その瞬間はなんだか会場全体が一体化したし、クリスとも通じ合えたような気がして、歌いながら感極まってしまいました。
クリスも凄い嬉しそうだったし、会場全体が幸せな空気に包まれたことが、本当に素晴らしかったです。


客入りは本国との盛り上がり方と比べるとまさに雲泥の差と言えるし、「大合唱」がダッシュボードのライブの醍醐味という見方からすれば、イマイチなライブだったと捉えられてしまうかもしれません。でもそれゆえに、たとえ一瞬であっても会場が一体化することが出来た瞬間の感動はなにものにも換えがたいものだとも言えるのではないでしょうか。そして何より・・・そういう周りの状況など関係なく、純粋に歌の力で聴く者の心を打った彼らのパフォーマンスが素晴らしかったこと、それに尽きると思います。久しぶりに心から「行って良かった」と思えるライブでした。


back
top