LIVEREPORT / FINCH 



大人気レーベルドライブスルー所属バンド、フィンチの初来日公演。

彼らはドライブスルーの中では異端である。
なにが異端かというと、ハードコアと思えるほどの衝撃的で荒々しい演奏と、ボーカルの規格外のシャウト
がである。その音楽性は他のドライブスルーバンドの爽やかでポップな音楽性とは明らかに異なり、混沌
としていて焦燥感に溢れているものである。


久々に来たアストロホールはやたら狭く感じられた。ステージはめちゃくちゃ小さく、しかも手を伸ばせ
ば届きそうなくらい近い。こんなところでフィンチを体験できるのかと思うと興奮してくる。

オープニングは無しでいきなりフィンチの登場。ボーカルはかっこいいが子どもみたいだ。他のメンバー
はおっさんみたいなのばっかだ。
そのルックスに驚いていると、一曲目は「what it is to burn」。ハードコア系のノリになるのではと恐
れていたが、普通のノリだった。しかしボーカルはやはり凄い。生で聴くとあらためて認識させられる。
二曲目にはもう「letters to you」を持ってきた。メロディーが美しい名曲で、かなり盛り上がる。
その後、怒涛のハードコアナンバーを続けたかと思えば、weezerの「say it ain't so」のカバーをしたり
と落ち着かない。

しかしこれこそが彼らの魅力なのではないかと感じた。
恐ろしいほどの凶暴性と驚くほどの甘さ(=ポップ性)との間を自由に行き来することでカオスを生み出
していて、その「カオス」こそが他のバンドには感じられない、フィンチにしかないものであると思うの
だ。



このライブは大爆発寸前の貴重なものになるであろう。
きっとこんな小さなハコではもう見られないだろうから。




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