LIVEREPORT / THE RUBINOOS with SUPERSNAZZ, ROCKBOTTOM



  
なんとルビナーズのライブである。
ルビナーズは三十年以上前に結成されたパワーポップバンドで、当時はベイ・シティー・ローラーズと
同じような括りで売り出されたものの、思うような売り上げを残せずに解散。そして近年復活し、復
活アルバムが日本でも発売され、来日するにいたったということである。
彼らは「パワーポップのはしり」として、日本でもその界隈ではかなりの人気がある。

わたしが彼らを知ったのは、三年前の復活アルバムの日本盤でだが、聴いた瞬間にとりこになった。
素晴らしいメロディー・華麗なコーラス・瑞々しい疾走感と、わたしがパワーポップに求める要素が
完璧な形で詰まっていたからだ。なかでものメロディーの良さは感動もので、同世代のパワーポップ
バンドたちはもちろん、ラズベリーズやバッドフィンガーといった先達さえも凌ぐほどだと、わたし
は思う。

ライブが行なわれたのは新宿ロフト。前日の下北シェルターでのライブはソールドアウトだったよう
だが、月曜ということもあってか(あるいは前座の邦バンドの人気か)、この日はソールドアウトに
ならなかったようである。
ロフトはコマ劇の側のビルの地下二階で、なんか入りづらい雰囲気。開演15分ほど前に入ったが、
人はかなり少なかった。Tシャツを買ったり、ジントニックをちびちび飲んだりしながら暇をつぶし
て開演5分前になった頃には、ようやくフロアが大分埋まる。それでも定員400〜500人くらい
のフロアには、かなりのスペースが残っているくらいの入りだ。
周りを見回して客層を見ると地味目な感じの人が多い。当然といえば当然だが。あと下北あたりでバ
ンド活動をしてそうな人も多かったような気がする。なんとなく。

そうこうしてるうちに一番手SUPERSNAZZの登場。わたしも前方へ進出。


■ SUPERSNAZZ
名前と女性メインということしか知らなかった。
からっとしたガレージっぽい音で、それほどメロディーは良いとは思わなかったが、明るい感じで結
構好きだ。
それから、ボーカルのオネーチャンがセクシーで良かった。話声になるとかわいらしいのも良い。


■ ROCKBOTTOM
こちらは全く知らなかった。出て来るとスーパースナッズとは対照的な、むさくるしいルックスに少
しがっかり。
しかし音はアメリカンなパワーポップで、メロディーもたまにグッと来る感じでなかなか良かった。
そうとうルビナーズが好きなようで、「感無量」とか「夢のよう」と言って嬉しそうだった。やはり
演奏する人たちが楽しくやると、見る側にも伝わってくる。こっちまで嬉しい気持ちになった。


■ THE RUBINOOS
ロックボトムから少し間があいて、いよいよ、ルビナーズの登場。サポートの女性キーボードを除い
て、皆かなりの年配。とくにギターのトミー・ダンバーなんておじいさんのよう。
しかし初っ端のアカペラを聴いた瞬間にぶったまげた。とても御年配とは思えない若々しい歌声と完
璧なまでに美しいコーラスに圧倒されてしまった。

復活アルバムに入ってる曲と、名曲「I WANNA BE YOUR BOYFRIEND」以外はほとんど知らない曲ばか
りであったが、本当に、全曲良かった。
そしてその曲の良さを最大限引き出す確かな演奏と美しいハーモニーは、貫禄とともに現役バリバリ
の勢いを感じさせてくれた。ルビナーズという伝説的なバンドを見られるという、ちょっと神格視し
たような気持ちで見に行ったのだが、ルビナーズは良い意味で現役バンドであるということを思い知
らされた。

1番好きな「AMNESIA」で本編終了したが、その後2度のアンコールにこたえてくれた。全部で20曲
くらいだっただろうか。見る側の思い入れが伝わっていたようで、すごく楽しそうだった。


とにかく、観客・スタッフ・出演バンド、そしてルビナーズ自身が皆、ルビナーズのことを大好きだ
ということが心底伝わってきた、素晴らしいライブであった。
     




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