LIVE REPORT / SUMMER SONIC 2003 1日目 @ 千葉マリンスタジアム


<TIME TABLE> 赤字は見たもの

アウトドアステージ インドアステージ ソニックステージ ファクトリーステージ
RAZOR LIGHT GREENHORNES STAR SPANGLES オレンジレンジ
DATSUNS MEW HOT HOT HEAT ポリシックス
東京スカパラダイスオーケストラ KINGS OF LEON MY MORNING JACKET ゴーゴー7188
ハイロウズ THE KILLS INME エア
CHEAP TRIC STARSAILOR ZEBRAHEAD キックザカンクルー
NEW FOUND GLORY PUDDLE OF MUD DEVO     
BLINK 182 TRAVIS            
J.S.B.X                   
BLUR                      


例年通りSと共に参戦。
今年は車にて。俺のあぶなっかしい運転の中、エンゼル話に花が咲く。
幕張に到着するとほのかな磯の香り。生暖かい空気とこの香りが、気分を高揚させる。
しかし暑い。無性に暑い。

メッセに向かう途中、Sに指摘され、「オレンジオレンジ」だと思っていたのは実は「オレンジレンジ」だったことが判明。
よっぽどオレンジが好きな連中なんだろうなあ、なんて思っていたのだが・・・今気付いてよかったよ。
でも俺はオレンジオレンジのほうがかっこいいと思うんだけど・・・



<RAZOR LIGHT>
イギリスの若手パンクバンド。
去年のリバティーンズのような雰囲気や楽曲の力は感じられなかった。
やはり千葉マリンのあのでかさは荷が重かったのかなあ。
でもボーカルの兄ちゃんは超美形だった。マジで。
今年のミスター・サマーソニックに決定。


<DATSUNS>
ヒッピーライクな長髪・ボトムパンツ・ぴちぴちTシャツというむさい風貌で登場。
音は想像どおりの分厚いロックン・ロール。うだるような暑さの中、けだるい空気を助長させる暑苦しいロックを連発。
チープトリックを敬愛しているとのことだが、やはりチープトリックにあってダットサンズにないもの‐それはメロディーのキャッチーさだと思う。
そこがロックン・ロールとパワーポップを差異化する、最大の要因なのではないだろうか、と改めて感じた。
やっぱりキャッチーなメロディー狂としては、チト受け付けないタイプなんだよなあ・・・


ダットサンズを早めに切り上げ、インドアへ腹ごしらえに。
マリンに比べれば食べ物の環境はかなり良いが、ちょっとスパイシーものが多すぎるような気がする。
飲み物を売りさばくための戦略だろうか・・・



<MEW>
レコ屋やら雑誌やらで結構プッシュされているだけあって、早い時間の割にかなりの人気だったのがこのミュー。
1曲目はデビューアルバムでも衝撃的な幕開けを飾っている「AM I WRY ? NO」。
だがイマイチ迫力不足で、しかも超高音ボーカルがあまり調子が出ないようで、期待外れか?と思った。
しかし、徐々に持ち前の幻想的な音使いの魅力が発揮され、綺麗なメロディー・調子の出てきたボーカルと相まって、現実世界から離れたそこだけの別世界を作り出しているように思えた。

でもくそ暑い野外は似合わなさそう・・・



<CHEAP TRIC>
この若々しさは、一体どこから来るのだろうか?
70年代に地位に上り詰めたバンドが、2003年の今、こんなにも瑞々しく音楽を奏でていることへの感動。
キャッチーなメロディーとパワフルなロックサウンド。それだけ、たったそれだけなのに軽く世代を超えてしまうことへの驚き。
無条件降伏です。



<NEW FOUND GLORY>
ドライブスルーの大躍進を支えるメロディック・パンクバンド。
俺はこのバンドに関してはなぜかイマイチ入り込めないのだが、やはりキャッチーなメロとイケイケの疾走感は魅力的。
というわけで割と期待していたのだが・・・正直酷かった。
1曲目はシンガロング必至な「SOMETHIG I CALL PERSONALITY」。
しかしボーカルは全然聞こえない、音はドタバタ・バラバラでどんどん気分が冷めていくばかり。
ただでさえボーカルのジョーダンはきちんと歌わないのだから、もうどうしようもなかった。
その状態は変わらず最後まで続いた。きっとファンじゃなかったらただの雑音にしか聞こえないのではないだろうか。
ライブに演奏の上手さは別に求めていないが、あまりにも酷すぎては引いてしまう。
バンドの実力ではなく、機材の問題であったと思いたいものだ。前回見た時はこんなに酷くはなかったし。

人気大爆発で旬な今、期待している人がもの凄く多かったと思うからこそ、とても残念だった。
まあただ暴れたいだけの人にとってはどうでも良かったかもしれないが・・・


<BLINK 182>
USメロディックバンド2発目はあのBLINK 182。
実はBLINK 182のライブには期待半分、不安半分という思いだった。
というのは、以前MTVで彼らのライブ映像を見たことがあったのだが、しょぼしょぼで、とてもスタジアムバンドとは思えぬありさまだったからだ。

しかし、その不安は全くの杞憂に終わった。
3人編成ということで確かに音は厚くないが、しかし少ない音数で表現できる最大限のバンドサウンドをいとも簡単に作り出していた。
そしてどこまでもキャッチーなメロディーと一撃必殺のリフの破壊力は最強。格が違う。

トムの「東京で5回オ○二ー」なんて言葉に代表されるように、彼らはとことんおふざけで楽しませようとしているのだけれども、一方で観客との間にきっちりと壁を作っているようなクールさというかプライドを感じた。俺の感覚的なものだけれども。
なんとなく、NEW FOUND GLORYやGOOD CHARLOTTEといった最近のメロディック・パンク勢との決定的な違いがそこにあるような気がする。


ともあれ素晴らしいライブだった。
あ、一つだけ不満を挙げるとするなら、CAROUSELをやってくれなかったこと。



<TRAVIS>
TRAVISを見るためにメッセに移動し、インドアステージへ。
まだPUDDLE OF MUDがやっていた。
PUDDLE OF MUDは男くさい体育会系アメリカン・ロックという感じだった。
こういうメジャーアメリカンロックって意外に日本では人気ないものだ。
大味なスケールのでかさって、ちっちゃい島国日本の感覚に合わないのかな。

などと考えているうちにTRAVIS登場。
力強さ・スケールのでかさで勝負するPUDDLE OF MUDとは好対照の、繊細でしなやかなメロディーが魅力のTRAVIS。
なんだか英米ロックのあり方の違いの典型を見た感じがした。

とにかくTRAVISはもう綺麗なメロディーの連打・連打・連打。
フランの繊細な歌声も冴えに冴え、なんとも心地よい気分に浸る。
個人的には「TURN」「WHY DOES IT RAIN ON ME ?」といったセカンドの曲が沁みた。
そしてなんといっても「COMING AROUND」。サードに入れなかったのが信じられない名曲だが、聴けるとは思っていなかったので最高に嬉しかった。
ていうかもう全曲良かったんだけど。

TRAVISを見て思ったのは、今のイギリスのバンドの中で、メロディーの良さにおいてはこのバンドは頭1つ抜けているんじゃないかな、ということ。
メロディーの良さっていうのは個人的に感じ方は違うかもしれないが、やる曲やる曲、全てがシングルカットできそうなくらいのキャッチーさを備えているバンドって他にそうはないんじゃないかな、と思うわけです。


<BLUR>
TRAVISの興奮冷めやらぬうち、まだBLURがやっているだろう(というより花火を見たい)ということで、千葉マリンへ。
案の定BLURは演奏中。スタンドでのんびりと眺める。
やはり良いな、と感じるのは昔の曲だった。観客の反応もそういう感じだったと思う。

BLURはもともと好きでも嫌いでもないのだが、デーモンの変貌っぷりには驚いた。
もう貫禄十分のいいオヤジさんって雰囲気。やんちゃ坊主だった頃の面影は全くない。
でも渋くてかっこいい。やっぱりスターだな。


という感じで(てどんなだ)花火と共に幕が下りた。
マリンで見る花火は格別のものがあります。

これで1日目は終了。
俺的に良かったのはBLINK 182とTRAVISでした。




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