ニューディスク



 2003-5-31

SLOWRIDE / AS I SURVIVE THE SUICIDE BOMBER



ついているようで、ついていない出来事によく見舞われる。

電車に駆け込んで、「よし、間に合った」と思って乗り込んだら、そこが弱冷房車だったときなんかがそうだ。
そんな時は、「余裕を持って着ける」という安堵感と、「なんでクソ暑いのに弱冷房なんだよ!」という憤りが入り混じった、何とも言いようのない気持ちにさせられる。

このSLOWRIDEは、まさにそんなときに聴くべき音楽だ。(ってどんなだ)
「エモ」というほど鬱屈としていないが、「メロディック・パンク」というほど前向きでもない。白黒はっきりしないままなだれ込んでいく感じとでも言おうか。しかしその絶妙な感じがいいのだ。


確かに素晴らしいわけではない。でも悲嘆に暮れるほどでもない。人生の多くの部分を占めるそんな「ありふれた日常生活」。
それを変に賛美するでもなく、シニカルに構えるでもなく―
しょうがあんめぇ、なんとかやっていこうぜ、たまにはいいことあるさ、と、そんな気持ちにせてくれる音楽だ。






 2003-5-10

MAE / DESTINATION:BEAUTIFUL



きれいでかわいいと思っていた子を間近で見て、塗りたくった眉のその生々しさにギョッとしてしまうということが、ある。
生々しさを隠すための道具が、逆にその生々しさを引き立たせてしまうことへの驚きだろうか。


このMAEのデビューアルバムは、例えるなら、JIMMY EAT WORLDやSENSE FIELDの「きれいな、美しい部分」をつきつめて抽出したかのようなエモロックアルバムである。メロディーはとても繊細で美しく、演奏も丁寧で折り目正しく、歌声も美声である。とてもデビューアルバムとは思えないほど、完成度も高い。

したがって、確かにきれいだし、美しい。聴いていて心が清らかになるような気がする。でも俺は、その美しさの裏に隠されている「生々しさ」を感じたいのだ。驚かされたいのだ。

だからライブを見てみたい。






    
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