特集 <青春のメロディック・パンク>

俺はメロディック・パンク愛好家です。
甘酸っぱいメロディー自体が大好きなんですが、それをパンキッシュな疾走感でもって聴かされるとウキウキのような切ないような、嬉しいような哀しいような、なんともいえない感情に包まれまくってしまうわけです。
そういう感情に包まれている時、俺は現実で嫌なことがあっても、そこから逃げてばかりいないで受け入れて頑張っていこう、という前向きな気持ちになれるんです。


とまあそんな暑苦しい話は置いといて、今回、そんななかでも俺がとくに良いと思うものをいくつか紹介させていただきます。

厳密にいうと「パンク」じゃねえだろ、っていうのもかなりありますが、アティテュード云々は抜きに、要するにパンキッシュでいながら切ないメロディーを奏でるという意味で「メロディック・パンク」という言葉を使っているだけ、ということでご理解くださいな。

では





                    
                    <MxPx / TEENAGE POLITICS>
                    俺をメロディック・パンクへと引き込んだ1枚。
                    当時GREENDAYやBAD RELIGEON、OFFSPRINGといったメロコア勢は
                    どうも好きになれなかったが、このMxPxは違った。
                    これこそ俺が求めていた音楽だ!と思った。
                    メロディー、スピード、そして感性。全てが最高に思えた。
                    MxPxのような音を求めていろいろなバンドを漁ったが、
                    MxPxを超えるバンドには出会っていない。
                    俺のなかでMxPxは最高のメロディック・パンクバンドだ。


                    
                    <SYMPOSIUM / ONE DAY AT A TIME>
                    「イギリスNO.1ライブバンド」などと呼ばれていたバンド。すでに解散している。
                    荒々しくてヘヴィーな音と、驚くほどポップなメロディーの融合が魅力だった。
                    しかし西海岸のようなカラっとした明るさはなく、どことなく湿っぽく、陰鬱な感じが漂う。
                    そこはイギリスのバンドゆえか。
                    USヘヴィーロック・メロコア・エモ等の影響を受けたバンドが
                    イギリスにおいて続々登場している現状を考えると、
                    出てくる時代が早かったのかなあ、と思ってしまう。


                    
                    <LAGWAGON / LET'S TALK ABOUT FEELINGS>
                    FAT WRECKの音は基本的にあまり好きではないのだが、LAGWAGON、
                    とくにこのアルバムは例外だ。
                    泣きのメロディーと心地よい疾走感。
                    多くのメロディック・パンクバンドの売りと変わらないものではあるが、
                    メロディーの良さが図抜けている。捨て曲ゼロ。
                    そしてなんといってもボーカルのジョーイの声。独特の哀愁がなんともいえない。
                    早くアルバム出してくれ!


                    
                    <RIDEL HIGH / EMOTIONAL ROLLERCOASTER>
                    これは完全に「パンク」とは言えないかもしれない。
                    まあでも、上のLAGWAGONのジョーイのレーベルから出しているし・・・
                    簡単に言ってしまえば、ウィーザーになれなかったウィーザーといった感じだろうか。
                    センチメンタルな思いをグッドメロディーとギターサウンドにのせて爆発させるという点は、
                    ウィーザー同様だ。
                    違ったのは、リヴァースほどの強烈なアクがなかったことだろう。
                    それゆえいまいちブレイクしなかった。
                    しかし1人の天才の過激なエモーションより、普通の人間の普通のエモーションのほうが、
                    俺の心には響いてくる。


                    
                    <MOODS FOR MODERNS / TWO TRACKS LEFT>
                    こちらもメロディック・パンクとは言えないかなあ・・・まあいいや。
                    オールディーズ+パワーポップといった感がある、MFMSのデビューシングル。
                    アルバムではちょっと男臭さい感じになっていたが、このシングルはとにかく爽やか。
                    トランペットやムーグを織り込んだカラフルな音使いに甘い歌声とコーラスが絡み、
                    ほどよい疾走感で駆け抜ける。
                    春のそよ風のような1枚。


                    
                    <SUPERGLUE / SUPERGLUE>
                    弱虫のメロディック・パンク。
                    ウィーザー直系の泣きメロにピコピコなシンセ、パンキッシュだがスカスカなギターサウンド。
                    こう並べてみると一見ありがちなバンドのように思える。
                    しかし、このスーパーグルーは一味違う。何が違うか。
                    それはとことんまでの「弱々しさ」だろう。
                    過剰なまでに鳴り響くシンセの異様なチープさ、ささやくように歌う低いボーカル、
                    そしてこれでもかと切なさをたたえるメロディー。
                    それらの要素が混じりあった結果、なにか魔法がかかったような、
                    奇跡的な「弱さ」が生まれてしまっているのだ。
                    これは全弱虫のアンセムだ!


                    
                    <NUDGE' EM ALL / THE MUSIC IS PLAYING INSIDE MY HEAD>
                    日本屈指のメロディーメーカー(だと俺は思う)ナッヂ・エム・オールのファーストアルバム。
                    ポップ・パンク、ギターポップ、パワーポップ・・・
                    メロディアスで弾けた音楽が聴きたい全ての人へ。


                    
                    <JUNCTION 18 / THIS VICIOUS CYCLE>
                    「WEEZER meets SMOKING POPES or SAVES THE DAY
                    というなんだか中途半端なキャッチコピーで売り出されたJUNCTIN 18のデビューアルバム。
                    いわゆる「エモ・パンク」なんて言われそうな感じの青臭いメロディック・パンク。
                    このバンドの魅力は低くて哀愁漂うボーカルと、力強くも繊細なギターサウンドだと思う。
                    全体に雰囲気の似た曲が多いのが玉にキズだが、妙に胸に突き刺ささってくる。
                    なんとなくLOST IN TIMEに近いものを感じさせる気がする。


                    
                    <GOOD CHARLOTTE / YOUNG & THE HOPELESS>
                    パンク・ロックを奏でながら、ポップ・ミュージックとして極めて優れている。
                    今のメロディック・パンク隆盛の最大の理由はそこにあると思う。
                    そんなメロディック・パンクの在り方を最もよく表しているのがこのGOOD CHARLOTTEだろう。
                    RANCIDやGREENDAY、MxPxといった先達への敬意を常に表明しつつも、
                    幅広い音楽性と耳に残るキャッチ-過ぎるほどキャッチーなメロディーで、
                    パンクという枠に囚われない、大衆にアピールできるポップさを確立している。
                    ビルボード7位は伊達じゃない。こいつらの時代が来ている。


                    
                    <USELESS I.D. / NO VACATION FROM THE WORLD>
                    イスラエル出身のUSELESS I.D.の4thアルバム。
                    前作もなかなかだったが、今作は素晴らしすぎる。
                    LAGWAGONの「哀愁」、NO USEの「泣き」、そしてATARISの「青さ」
                    それら全てを備えている完璧なメロディック・パンク。
                    そしてメロディーの良さも感動もの。
                    これはメロディック・パンクの一つの完成形と言えるだろう。





いかがでしたでしょうか。なんか自分でやってて楽しくなっちゃいましたよ。

NOFXはなぜ入っていないのか、ドライブスルー系はどうした、とか注文をつけたらきりがないかもしれません。
しかし、1人でもこういう音楽が好きな人の参考になったらなあ、なんて思います。
感想教えてくれたら嬉しいですね。


またいつかなんかの企画をやりたいです。
では。

                    

                

    

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